「あさひ歯科医院」 むし歯予防

>知っていますか?フッ素の効果

歯が形成される時期にフッ素が作用すると

  • フッ素はエナメル質と結びついて虫歯菌が出す酸に溶けにくいでい抵抗力のある丈夫な歯質を作ります。
    フッ素は虫歯菌に作用して虫歯の原因となる酸の生成を抑制します。
    フッ素は酸で溶けてしまった歯の表面すなわち初期の虫歯になりかけた部分をもとにもどす(再石灰化)作用があります。

2〜3歳の子供さんは、歯がはえ始めたばかりでむし歯にかかりやすい状態にあります。 そこで一番手軽で確実にむし歯を予防する手段として、歯に直接フッ素の液を塗る方法があります。歯の一番外側は、エナメル質というものでできています。このエナメル質は、とてもかたいのですが、酸には弱く、むし歯の細菌が糖分を酸にかえてエナメル質を溶かします。歯のはえはじめのころは、エナメル質は充分成熟しておらず、この時期にフッ素を塗ると、酸に対してより強いエナメル質にかえることができます。 しかし、フッ素を塗ったからといってむし歯を完全に予防できるものではありません。やはり、むし歯予防の基本は食生活に気をつけて、食べたらすぐ磨くという習慣をつけることです。
フッ素はむし歯をふせぐ薬です。塗るときはちっとも痛くありません。 フッ素をぬった後は、30分ほど飲んだり食べたりしないでください。お口の中にフッ素が長い間あった方が有効です。フッ素を塗ったから、絶対にむし歯にならないということはありません。毎日の歯みがきとオヤツの時間を決めること、甘いものを減らすことはもっと大切です。フッ素は年に2〜6回は塗らないと効果がありません。定期診査に必ずおいでください。
フッ素というと、何か特別なものの様に思われますが土の中、海や川の水、水道水、あらゆる植物や動物、もちろん私たちの体の中にも含まれています。このフッ素は人体を構成する13番目に多い元素で歯や骨の発育に重要です。
私たちは食べ物や飲み物から毎日体に取り入れていますが、それだけでは虫歯予防に十分ではありません。そこで水道水へのフッ素添加や、フッ素塗布、フッ素入り歯磨き剤などの利用が考えられているのです。

私たちの身近にあるフッ素(単位ppm)

 

リンゴ

みかん

ジャガイモ

にんじん

だいこん

緑茶
りんご みかん じゃがいも にんじん だいこん 緑茶
0.2〜0.8ppm 0.1〜0.3ppm 0.8〜2.8ppm 0.5〜0.8ppm 0.7〜1.9ppm 0.1〜0.7ppm

みそ

牛肉

海草

いわし

貝

えび

みそ 牛肉 海草 いわし エビ
0.9〜11.7ppm 2.0ppm 2.3〜9.9ppm 8.0〜19.2ppm 1.5〜1.7ppm 4.9〜5.0ppm

 

キシリトールて何?

  • キシリトールは白樺や樫から作られる天然の甘味料です。
    野菜や果物にもふくまれています
    甘みは砂糖と同じですがカロリーは4分の3程です
    また口のなかで溶ける時に吸熱反応が起こり清涼感が得られるのも1つの特徴です。
    小腸から吸収されますがインシュリンに依存しないので糖尿病の人の食品原料としてもつかわれます

キシリトールの虫歯予防効果

  • 虫歯菌は砂糖を吸収分解し「酸」を作ります。この「酸」が歯を溶かし虫歯をつくります。しかし、キシリトールは虫歯菌に代謝されないため、「酸」を作ることができません。
    虫歯菌はキシリトールを分解する時、砂糖のときの様なネバネバ物質を作りません。そのため歯垢(プラーク)はさらさらしたものとなりブラッシングで簡単に落とすことができます。
    ガムとして噛むことにより唾液の分泌が促進され、緩衝作用(口の中の酸性度を中和する力)が高まります。また、唾液に含まれるカルシウムやリン酸も多くなり虫歯で溶け出した歯の表面が回復する再石灰化が促進されます。
    虫歯菌の活動、増殖を抑える働きがあります。

虫歯予防のためにキシリトール入りがむを効果的にかみましょう。それは!

  • 食事やおやつを食べた後にかむ
    寝る前にかむ
    長期間持続してかむ(虫歯予防の先進国フィンランドで実践され、高い虫歯予防効果が実証されています)

キシリトール まとめ

上記で説明したキシリトール。実は私たちの身近な食べ物にも入っています。イチゴやほうれん草、タマネギやニンジンなどが挙げられます。しかしこの野菜を食べる事により効果が得られる訳ではないのです。虫歯予防に最適な甘味料のキシリトールですが、使い方を間違えると全く効果が期待できないのもになってしまうのです。キシリトールを使用する中で一番大切なことは「口の中に長く留めておくこと」これがポイントになります。口の中に入れてすぐに飲み込んでしまうと効果が得られないことも実証されているのです。つまり、効果を期待できる使用方法はキシリトールを身体に取り入れるのではなく、口の中に長く取り入れる物。これを頭に入れて効率よく使用しましょう。カロリーオフの目的でで使用する場合は上記のことは気にしなくても大丈夫です。虫歯予防は小さな頃から習慣づけることが大切です。キシリトールが効率よく食べられるようになったら虫歯予防を始めてみましょう。ミュータンス菌は移ることが証明されているので、親子で始めることが本当の虫歯予防になります。ゆっくり、しっかりと虫歯予防を始めましょう。

栄養のバランスを考えてあげてください

子供の間食は甘いものになりがちです。もともと3度の食事を補うためのものなのに、甘いものの食べ過ぎは食事時の食欲を減退させてしまいます。そのうえ糖分の消化には、多くのビタミンとカルシウムが必要とされます。糖分の取りすぎで栄養のバランスがくずれてしまうわけです。お母さんが間食のバランスをよく考えてあげてください。わるいからといって、全く甘いものをやめてしまうというのは、情操教育の点からも、子供は甘いものが好きという点からも無理があります。糖分の少ないものを、牛乳やお茶といっしょに時間を決めてあげること、これを守るのが大切です。

 

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